「筆者は」という主語


 「筆者は」という主語を、書いている本人が使っている文章にたまに出くわすが、個人的にこれにはとても違和感を覚える。
 まるで幼い子供が自分のことを自分の名前で言い表すのと同じように私は感じるのだが。
 「ユイはそう思うの」

 「筆者は」と書いていいのは、その文章の内容を解説する時にその文章を書いた背景や理由などを「第三者が」解説する時などに使うべき主語であって、その文章を書いているその本人が自分のことを指す言葉として使うべきではないと思うのだが、どうだろうか。
 単に「私は」とか「自分は」とか「僕は」でもいいし「オレは」でも構わない。日本語としては間違っていないし、その人なりのキャラ作りとしては「拙者は」などでも構わないだろう。

 がしかし自分で自分のことを「筆者は」と書いてしまうのは間違っていると、違和感を覚えると言わざるをえない。

 小学校低学年であればまだ自分のことを自分の名前で「ユイはねそう思うの」言い表すことは許されるだろうけれども。

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