刑務所制度はいつか
現代社会の多くの国で採用されている刑務所制度はいつか崩壊するだろう。
崩壊は言い過ぎかもしれないが、現在の「犯罪者を閉じ込めておく刑罰」というのはいつか大きく変わらなければならない時が来るのは確かだと私は思っている。
それと同時に「前科」に対する考え方、社会内における位置的な物も変わらざるを得なくなるだろう。
逮捕されて、犯罪として立証され、前科者になった途端、それまで築き上げてきた社会上の地位はすべて失われてしまう。
しかし明らかに人手不足になってきている国において、犯罪を犯して前科者になったとは言え「それまで身に付けてきた技術や知識が失われてしまったわけではない」。社会的地位は失ったが、それ以外の物は持っている。技術や知識を活かす場所さえあれば人材としての能力はあるわけだ。
それを活かさないのは双方にとって損失でしかない。
最初の話に戻るが、「ただ閉じ込めておく」だけでどれほどの費用が必要か。
これも無駄すぎる。
「刑罰」が「閉じ込めておく方法しかない」というのはあまりにも様々な面から見て無駄だ。
もっと別の方法が必要だと思うし、変わらざるを得ない事情が必ず出てくるだろう。