統計を取って晒し上げ。
なぜか最近よく見かける。
私の感想を述べるなら、単刀直入に感情的な言葉で言えば「気持ち悪い」。
感情的でない言葉で言うなら「不確かで偏ったデータを元に語るべきではない」。
「統計を取った数字」
これが絶対的なものであると思い込んでいる人が多くて驚く。
こんなものは「誰が、どこで、どういうタイミングで、どういう媒体で、どれくらいの期間、どういう文言で、どういう手段で」統計を取ったかで、いくらでも結果は変わってくる。
どの要素1つを取っても、どの要素1つが違っても、結果が変わる。
そういうことをまったく理解していない人が多すぎて、あきれて物も言えない。
現代における、絶対的に強力な宗教の1つだと言えるだろう。
現代において絶対的に強力な宗教は「科学的であることを装った似非科学」だ。「統計」という手段もその1つ。
正しく統計を取ろうとしたら、それはとても難しく、手間の掛かることなのにな。
ちょっと考えればわかることなのに、これがわからない人が多すぎる。
なのに、その統計がどこでどう取られたものなのか提示されていないのにもかかわらず「統計の結果です」と言われただけでそれを信じ込んでしまう人が実に多い。
そのことがとても気持ち悪い。