人とは何か
人とは何か。
魂のある場所はどこか。
人を人と言えるのは。
人でないとは。
手足がなくても人だ。
顔がなくても人だ。
では逆にどう見ても人に見えて、行動も言葉も問題なく人に見えるのに遺伝子情報がまったく人とは違ったらそれは人か。
人が人を人だと認めるということと、
生物学的に人かどうかということには違いがあるだろう。
厳密に生物学的に人でなくとも、とても多くの人達は「人っぽく感じる見える」だけでその対象を人と認める。もちろん反対する人もいるだろうが、少数派だ。
逆に見た目がまったく人でなく、行動そのものも人が嫌う、憎む、被害が出るような行動ばかりだとしたら、遺伝子的には完全に人であっても、人はその対象を人とは認めたがらないだろう。
人とは何か。
人に認められれば人なのか。
それはある意味正解だろう。
単独の人ではなく多数の人達で構成される社会が人だと認めればその対象は人だ。
人種差別や性差別をやめようという思いと同様に、人の社会に溶け込んで問題なく活動でき、多くの人にとって不愉快ではない存在で居られるのであれば、多くの人はその対象が遺伝子的にまったく人でなくとも差別をなくそう、一緒に仲良く暮らそうと言うだろう。
魂とは何か。
魂はどこにあるのか。
スパークプラグが発する火花のようなものではないのか。
魂そのものには実は記憶も何もないのではないか。
とても小さくて、でもとても強い一点の光のようなものではないのか。
あるいは静電気のようなスパークのようなものか。
では意識が飛ぶ、気絶するということと、意識が戻らないということとは。
死ぬということとの違いは。